先日のこと、知り合いの農家の方に招かれて、市田柿の干し場を見せて頂く機会がありました。
これまで、市田柿というと農家の軒先を飾る風景として目を楽しませてくれ、また、お正月には縁起物として元旦の食卓を飾り、舌を楽しませてくれるものでした。
ところが、今回、見せて頂いたのは「ほんの軒先」などという規模のものではなく、まさに専用の干し場が用意され、頭上には2メートル間隔でセットされた工業用の扇風機が回る、その姿がたいへん印象的な、まさに本格的に取り組まれているものでした。
聞くところによれば、「市田柿」の名称は南信州の地域ブランドとして、今日では全国的に名が知られているそうで、こうした農家さんの取り組みを拝見すると、地場の「産業」の一つという感想を強くした次第です。
干し場と別の場所では、既に市田柿に特有の白い粉を吹き始めているものがたくさん置かれていて、差し詰めそこは「市田柿ヌーボー」の登場間近…といった感じです。
「珍しい柿をご馳走してやるに…」
農家さんに勧められて、その柿を頂きました。
これまでに経験した市田柿とは異なって、干し具合で言えば「半生」の状態の柿でした。
たしかに、市田柿としてこれまでに口にしたことのある干し柿は、完全に干し上がった状態のものであって、これが市場に出回るわけですから、今、口にした「半生」の干し柿は流通を介して店頭で手に入れることは不可能(?)。
だとすれば、こうした状態で口にすることができるのは、加工の過程にいる農家さんだからこそ許されること。
とても貴重な体験をさせてもらいました。
「家の若い衆たちには、たっぷり粉ふいた、出荷するやつより、こっちの方が人気なんだに…」
ご主人は苦笑いしながら、そう話してくれました。
さらに、白い粉の吹き始める直前の、まだ表面が柿色に輝く「半生のさらに生」の状態のものも頂戴しましたが、これまたお菓子の「グミ」を思わせる新しい食感の柿を体験できて、その奥深さに感心してしまいました。
農家さんの作業もまだまだ続くそうで、寒さに向って大変な時期に差し掛かるそうです。
<完>
これまで、市田柿というと農家の軒先を飾る風景として目を楽しませてくれ、また、お正月には縁起物として元旦の食卓を飾り、舌を楽しませてくれるものでした。
ところが、今回、見せて頂いたのは「ほんの軒先」などという規模のものではなく、まさに専用の干し場が用意され、頭上には2メートル間隔でセットされた工業用の扇風機が回る、その姿がたいへん印象的な、まさに本格的に取り組まれているものでした。
聞くところによれば、「市田柿」の名称は南信州の地域ブランドとして、今日では全国的に名が知られているそうで、こうした農家さんの取り組みを拝見すると、地場の「産業」の一つという感想を強くした次第です。
干し場と別の場所では、既に市田柿に特有の白い粉を吹き始めているものがたくさん置かれていて、差し詰めそこは「市田柿ヌーボー」の登場間近…といった感じです。
「珍しい柿をご馳走してやるに…」
農家さんに勧められて、その柿を頂きました。
これまでに経験した市田柿とは異なって、干し具合で言えば「半生」の状態の柿でした。
たしかに、市田柿としてこれまでに口にしたことのある干し柿は、完全に干し上がった状態のものであって、これが市場に出回るわけですから、今、口にした「半生」の干し柿は流通を介して店頭で手に入れることは不可能(?)。
だとすれば、こうした状態で口にすることができるのは、加工の過程にいる農家さんだからこそ許されること。
とても貴重な体験をさせてもらいました。
「家の若い衆たちには、たっぷり粉ふいた、出荷するやつより、こっちの方が人気なんだに…」
ご主人は苦笑いしながら、そう話してくれました。
さらに、白い粉の吹き始める直前の、まだ表面が柿色に輝く「半生のさらに生」の状態のものも頂戴しましたが、これまたお菓子の「グミ」を思わせる新しい食感の柿を体験できて、その奥深さに感心してしまいました。
農家さんの作業もまだまだ続くそうで、寒さに向って大変な時期に差し掛かるそうです。
<完>





